毎回、時節の事をお話してきましたが、あっという間に一年の締めくくりの月となりました。
12月と言えば、「師走」と言いますが、読んで字のごとく、僧侶のような普段落ち着いている人でも、
この月は多忙で走り回るようになると意味から名づけられたとの説があります。
なぜ、僧侶は忙しくなるかというと年末に仏名会という法事があります。
歳末に仏様や菩薩の名を唱え、その年にしてしまった様々な罪に懺悔し、
身も心もきれいになるように記念する法要があり、あちこちの寺院に行って法要を行うから、忙しいのです。
万葉集や日本書紀では「十二月」と書いて、「しわす」または「しはす」と呼んでいたので、
これを当て字にして「師走」という説もあります。
また、四季の終わりの月「しはつ(四極)月」の音が変わって「しわす」になったという説もあります。
旧暦の季節の分け方は、1月・2月・3月が「春」、4月・5月・6月が「夏」、
7月、8月、9月が「秋」、10月・11月・12月が「冬」12月は冬の終わりの月にあたります。
新年(1月)のあいさつに「新春」「初春のお喜びを申し上げます」等ありますね。
だから、今年のものは今年のうちに完了してしまって、穢れを落とし新たな気持ち、
新たな出発として、締めくくりの為に12月はみんな忙しいのでしょうね。
また、12月は冬至、クリスマス、大掃除、年賀状、おせちの準備などなど忙しい中にも楽しいことがたくさん詰まった月です。
今年の事は今年のうちに済ませて、心清らかにして新年に臨みたいと思います。
参考文献
https://intojapanwaraku.com/culture/135510/
https://jpnculture.net/shiwasu/
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