NEXTブログをご覧の皆様、NEXTシステムズのITサービス事業部サービス開発チームの田中です。
前回までの「心理学入門」シリーズはいかがでしたでしょうか。
今回からは「リベラルアーツ」をテーマとして、3〜5回に渡ってお届けしていきたいと思います。
リベラルアーツとは?
リベラルアーツとは、古代ギリシャ時代・ローマ時代に起源を持つ、自由人が学ぶべき「自由七科」という科目のことです。
自由七科の科目は以下の通りです。
①文法学
②修辞学
③論理学
④算術
⑤幾何学
⑥天文学
⑦音楽
当時、自由人と呼ばれる人々は家事や生産といった活動は、奴隷である非自由人に任せ、自分達は政治、哲学や貿易や戦争への参加などをしていました。
(古代ギリシャの奴隷制:出展Wikipedia)
自由七科は、その自由人が身につけるべき基本的な「教養」として取り扱われ、13世紀以降のヨーロッパでは大学の基礎履修科目としても引き継がれていきました。
現代のリベラルアーツ
現代のリベラルアーツは、物事を横断的に結びつける幅広い思考力や、人の意見を理解し、論理立て自身の言葉で
語る能力といった、今後の人生を豊かに、より深いものにする術を身につける学問として位置付けられているようです。
日本の大学でも一部、「リベラルアーツ教育」が存在するところもあり、グローバル競争が進む社会、また変動性を持ったVUCA時代の中、「既に在る正解を答える力」ではなく、「自らが考え正解を導き出す力」を養うための教育として取り扱う大学が見られるようになってきました。
※リベラルアーツ教育を取り入れている大学一覧:https://times.sanpou-s.net/special/vol36_1/5.html
あとがき
今回は、リベラルアーツの起源と、現代におけるリベラルアーツについて書いてみました。
次回は、自由七科についてもう少し掘り下げて説明をしていきたいと思います。
それでは皆様、ご覧いただきありがとうございました。
参考文献
リベラルアーツの学び方 著者:瀬木 比呂志 出版:ディスカヴァー・レボリューションズ