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定番商品の育て方

2021年10月2日、ITサービス事業部ではサービス企画を立案する研修を行ないました。
チームに分かれ、それぞれの意見を交えながら、チーム毎にまとめて報告するアイデアソン形式を
はじめて採用しましたが、多くのアイデアが創出され実りある研修となりました。

研修をふり返るにあたり身近な食品についての開発事例を共有します。
いまや即席とんこつラーメンの代名詞ともなっている袋めん「うまかっちゃん」。
その商品開発の経緯について述べられている記事をもとに述べます。
<出典>https://newswitch.jp/p/17012

「うまかっちゃん」は「ハウス食品」が手掛けていますが、みなさん「ハウス食品」といえばどのような商品を連想されますか?
多くの方は西城秀樹さんのCM曲とともに「バーモントカレー」を思い出すのではないでしょうか。
そのカレーで有名な「ハウス食品」がなぜとんこつ味の即席袋めんなのか?
定番商品が定番たる所以は何でしょうか?

「うまかっちゃん」は1979年に誕生しました。
1973年に出したしょうゆ味のインスタントラーメンが九州で売れないどころか製造していた福岡工場の従業員ですら食堂で食べないという事態が起きていました。
福岡工場長や福岡支店から開発担当者に「至急、九州向けのインスタントラーメンを作って欲しい」と要請があり開発が始まりました。
九州の人に受け入れる味を目指し、担当者が九州のラーメン屋を巡ったり、地元の主婦に試食してもらったりし、味も名前も地元志向の強い商品に完成。
発売以降、一度も味を変えていないとのこと。ここが重要なポイントではないかと思います。

定番(なじむ)となるための基本設計を曲げていないことが定番化につながっていると考えられます。
ここで述べた基本設計とは地元の味を再現すること、地元の人がいいといった味を変えないことであると思います。

商品開発は多くの時間と関わる人の英知が凝縮され、ひとつの商品として表舞台に出ていきます。
この時間や英知を大切にしつつ、基本設計(コンセプト)を変えない努力が重要ですね。

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